反復する回数は何回?繰り返しの重要性

効果・効率 勉強法 合格思考 Apr 25, 2022
反復回数
 

定着するために繰り返す回数は?

ある日、生徒が落ち込んだ顔をして僕のところに相談のため訪ねてきました。

「先生、勉強しているのに理科の成績が全然上がらないんです…」と彼は言います。

そこで、僕は「復習とかはしているの?」と訊ねると彼は「テキストを復習して、問題集も解いています。でも、成績が上がらないです」と言います。

そこで、僕は彼に聞きました。

「問題集は何回やったの?」。

そうすると彼は「項目にもよりますが、間違えたところは2回、解けたところは1回です」と答えるのです。 

 

 なるほど、それなら成績が上がるわけがありません。 

みなさんはその理由、分かりますか? 

 

その答えに繋がる別の話をしましょう。

以前、ある超難関国公立大の医学部に現役合格した女子生徒がいました。

彼女の全国模試の順位を見て「すごい成績だね。君は天才だね」と言った僕に、彼女はこう言いました。

「私は『天才』じゃありません!だって、U君は授業の復習をして、問題集を1回解いただけでできるようになるんです!そういう人は確かに天才です。でも私は、理科も数学も7,8回くらい繰り返して、やっとこの成績になるんです。だから私は天才じゃありません」。 

 

彼女はずっと全国模試の順位が1ケタ台だった子です。

正直僕は、彼女がそこまで繰り返しているとは思っていませんでした。

でも、彼女は「7,8回やって」その順位にいたのです。

しかも彼女は「周りの友だちも、成績がいい子はみんなそれぐらいやっている」って言うのです。 

どうですか?みなさんは「天才の勉強法」になっていませんか?

 

 スポーツも勉強も同じ。

「繰り返し」でできるようになっていくものです。

才能がないんじゃない、繰り返しが足りないだけです。

だからできないと嘆く前に、何度も繰り返す。

5回やってダメなら8回やればいい。

8回でダメなら10回やればいいんです。

絶対にあきらめない。

それが目標を達成する1番確かな方法です。

 

 「繰り返し・反復」を行う際の注意

同じ問題を何回もやっていると、答を覚えてしまっているから解けるということもあるでしょう。

これではあまり意味がありません。

そこで、繰り返すときは答えが出せることだけでなく、他人に説明できるかどうかに重点をおいて行いましょう。

学校・塾の先生になったつもりで、その問題をもう1人の自分に解説してみましょう。

もし説明ができなければ、それは繰り返すことで解答を覚えているだけという証拠です。

どのように説明すれば良いかわからない人は、学校・塾の先生の真似するように説明するところから始めてみましょう。

ただし、頭の中で説明するのはダメです。

頭の中では、説明できた気になっているだけで、実際は説明ができていないことが多々あります。

説明をノートに箇条書き・吹き出し形式でもよいので書き出すのが良いでしょう。

このように説明することで、定着もしやすくなるので繰り返しの回数を少なくすることができます。

 

  「繰り返し」のもう1つの目的

解けただけでは「もう繰り返す必要がない」ということにはなりません。

なぜなら「問題が解ける」だけでは合格できないからです。

合格するには、「時間内に問題を解く」必要があります。

つまり、解く速度も上げなくてはいけません。

この速度を上げるためにも、繰り返すことが重要です。

繰り返し解くことで、思考のも自分の中で自然になっていき、解く速度も上がっていきます。

 

まとめ

繰り返し・反復の重要性・目的がわかってもらえたでしょうか?

最近は、「効率を求める」「無駄を省く」ということに重点を生徒がとても増えているように思います。

それはとてもいいことですが、注意も必要です。

一見、無駄に思えること、遠回りしているように思えることが、実は最も効率が良い近道であることがよくあります。

大人でも、このことを見抜けずに間違ったアドバイスを広げている人がたくさんいます。

小学校の頃、同じ漢字をひたすら何回も何回もノートに書くことをやらされると、それに対して、「こんなこと意味ないよ」「なんでこんな無駄なことさせるの?」などという人がいますね。

でも、このトレーニングが人の話を聞いたときに素早くメモをとることに、授業中に板書を写す速度を上げることに、活かされている可能は十分にあると思いませんか?

少なくとも、これらの行為に対してマイナスに働いていることはないですよね。

効率の良さ・無駄の排除、これらを意識しすぎるあまり間違った判断や間違ったアドバイスに振り回されないように、論理的・合理的な思考を一緒に養っていきましょうね。

 

 

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